この話し、長い。
7日土曜に九州地方豪雨のニュース。
福岡にもニュースになるほど豪雨が降っていて、
うちは福岡に親戚がいる。
川の側だ。
午後の早い時間に静香ちゃんにメール打って、
パパママ大丈夫? と聞いた。
返事が着て大丈夫とのこと。
良かった良かった。
そしたら近畿地方にも豪雨が移った。
土曜の夜大阪の親戚にもメール。
山の側だ。
住宅地(平地)なので山(土砂崩れ)川(河川氾濫)は心配ないけど、
雨が凄い、と返事が着た。
物流止まるかもしれないから、水と食べ物を確保してね、などとやりとり。
心配してくれてありがとう、とメールをもらったが、
こちら7年前の東日本大震災で、
スーパーに食べ物飲み物が何も売ってない経験をしている。
平井の町は食べ物が何日も何もないという状況を経験している。
日曜日、岡山広島で被害が続出しているニュース。
災害報道見ながら、通学に使いたいリュックを物色していた。
私ももちろん使っているが、
前の旦那も使っていたA4ファイルが入るリュック。
そんなクソみそが漂っているリュックを持っているのだが、
うさぎがジッパーをかじった。
今のうさぎではない。
初代うさぎだ。
うさぎがかじったおかげで、
ジッパーがうまく閉まらなくなって、
たまにジッパー全開になる。
ジッパーを締め直したり工夫して閉めたりすれば大丈夫だったので、
うさぎがかじった後も何年も使っていた。
よく考えたらもう30年選手だ。
しかしさすがにもう年季かな、買い替えてもいいかなと思って、
楽天の広告にリュックが出る度クリックしていた。
予算1万円で考えていたところ、
8000円の物を見つけてはクリックし、
3980円の物を見つけてはクリックし、
何ととうとう1800円のリュックを発見。
アウトレット品だ。
色はちょっと白っぽいグレー。
15インチのパソが入るらしく、それならA4ファイルが入る。
流行りの縦型のボックス型リュックだ。
かーちゃんの車椅子を押す関係で、絶対にリュックが欲しい。
懐事情もあって、1万円より1800円の方が良い。
汚れそうな色だが関係ない。
もう買うっきゃない。
買った。
そしたら、
『ご購入ありがとうございます。岡山からの発送になります。』
んんーーー? おかやまーーー?
今ニュースで岡山の、
まび記念病院から避難している人たちのことをやってるぞ。
あぁ、そんな岡山からの商品が届くまで、
少なくても2週間はかかるに違いない。
早く欲しかったんだけど諦めた。
諦めて、購入特記欄のところに、
『災害被害は大丈夫ですか。皆様の無事をお祈りします。日にちはいつでもいいので、時間指定だけしっかりお願いします。』と書いた。
寝る前にメールチェックしたら、
夜9時過ぎ岡山のそのショップから、
注文受注メールが着ていた。
まび記念病院では大変なことが起こっているのに?
同じ岡山なのに?
大丈夫かいな? と心配した。
月曜日、そのボロいリュックで学校に行った。
お昼を食べに行く途中で、さっちゃんに、
「ヨッシー。ジッパーが開いてリュック開いてるよー。わかってる?」と指摘される。
「ああ、これね。うさぎにジッパーかじられちゃってね。(ジッパー全開を直しながら)新しいリュック買った。」
しかし新しいリュックは、
岡山が豪雨被害にあってるのでいつ届くかわからない。
学校終わって7時前に帰宅。
メールチェックしたら、何と岡山から、発送しましたメールが届いていた。
豪雨被害が酷かったはずなのに、と驚いた。
佐川急便だったので追跡かけたら、
災害被害が出ている関西での経由も上手くいってるみたい。
それにも驚いた。
驚いたが、思ってたより早く届きそうだったので、ウキウキした。
翌火曜も朝からウキウキした。
私の新しいリュックは、火曜午前中に東京に入って、
何と火曜10日の夜着くことになっていた。
かーちゃんに、「今日リュック来るよ。来るよ。」
朝から嬉しくて何度も話した。
夜リュック届く。
開けてみると、思ってた以上にグレーがしっかりしている。
全然オッケー。
どうしてアウトレットなんだろうと思ってよく見たら、
下ポケットのジッパー部分にほんのちょっとの黒い汚れ。
全然気にならない。
早速かーちゃんに着た難病申請書類A4サイズを入れる。
すっぽり入って書類に変な癖がつかない。
わー良い物買ったーーー、と喜んで、
送られてきた袋の中を見てみると、手紙が入っていた。
手紙抜粋。
『……昨日までの豪雨による被害の応援メッセージが書かれており、スタッフ一同、感激し大変うれしく心あたたまる思いです。』
『……屋根の下まで水害にあった地域に親戚がいたり、床上浸水したスタッフの実家があったりと、天災の恐ろしさを目の当たりにいたしましたが、当店の倉庫と事務所は被害はありませんでした。』
『……暖かいメッセ―ジをいただき、さらに頑張っていこうと思いました。』
私はただ、
『大丈夫ですか。皆様の無事をお祈りします。』と書いただけなのに。
私の方が心がほっこりした。
大変うれしくなって、心があたたまった。
この手紙を読んで、復興ということを考えた。
天災にあって、これから何年もかけて、
暮らしを元に戻す『復興』をしていかなければならないだろう。
私達は募金をするのでもいい。
だけど本当の復興は募金するよりも、
その災害にあった地元の物を買ったりすることや、
その地元のサービスを利用したりして、
災害被災地の人が収入を得て、
暮らしていけるようになることが復興なのではないだろうか。
私は今回たまたま岡山の企業の物を買って、
たまたま1800円支払った。
きっとその企業の誰かの時給2時間分くらいだろう。
だけどそれが復興に繋がるのかもしれない。
去年一昨年その前と、何年も福島の桃を買った。
安かったこともあるが、
それが福島の桃生産者の誰かの収入になっているのだろう。
災害を乗り越えて、収入を得て、
きっとそれで暮らしていけるようになるんだろう。
西日本豪雨に遭われた皆様、
復興などというお気持ちの余裕がまだないでしょう。
人間は知らないうちに頑張ってしまう生き物です。
どうか今以上頑張らないでください。
無理をしないでください。
だけど東京から心より応援します。
そんなことを思った。
水害被害は地震被害より風化されやすい。
なので書いた。
長文を読んでくださった皆様、どうもありがとうございます。
私の新しいリュック。
今日パーキンソン病の申請書類を先生に書いてもらいにお出かけしたので、
今日持っていった。
使い心地グッド。
また30年使うぞ。