「洗濯物、取りに来ましたー。」
O槻さんが出迎えてくれて、今日、やっと言った。
「テレビ！ 起きてたらテレビ見せてやってください！」
そう言ったら、
「お見かけする時、いつも寝てらっしゃるんですよ。」と返事をもらった。
かーちゃんはもう寝てばっかりなのはわかっている。
もう、この先もずっと、
寝てばっかりになるのはわかっている。
それは旅立ちの準備をしているという事なのか？
生きていればいい。
生きてくれればいい。
そう思って老健に入れた。
うちより手厚い看護が受けられるはずだからだ。
モヤモヤした思いを胸に、家に帰ってきた。
かーちゃん、生きてくれい。
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