今日も面会していいことになったので、行ってきた。
かーちゃんは今日もエレベーター脇にいて、
介護士さんと一緒にベッドを押して部屋に行った。
寝てるので、声をかけずに見守った。
かーちゃんは口を開けて呼吸をしているが、
ときたま口を閉じでムニャムニャする。
死んだお婆ちゃんにそっくりだ。
今日もそう思った。
かーちゃんに向かって、
かーちゃんの活きが良かったころ、
「あんたは死んだお婆ちゃんにそっくりだ。」と言うと、
いっつも、ものすごーく嫌な顔をした。
言葉にはしなかったが、
「もういつ逝ってもいいよ。お金なら何とかなるよ。」
顔を見ながらそう思った。
だからうさぎとうさのすけに、
「あんたたち、いつ迎えに来てもいいよ。」と思った。
うさのすけはかーちゃんの息子だから、
絶対に迎えに来るだろう。
かーちゃんは、うさぎが死んで墓を買う時に、
「うーちゃんはあたしが連れて行く。」と言った。
きっともうじき、そうなるだろう。
1人と2匹で、天国のお花畑に行くに違いない。
仕事を休む電話を上司にかけた。
「月火の午前中は、申し訳ないですが出てもらえないですか?」と聞かれたので承諾した。
急に仕事休む話をして、
いや、今週の木曜から母が危ない話をして、
せっかく仕事させてもらってるのに、
休む話で本当に申し訳ない。
だけど、かーちゃんを見とるのは私しかいないので、
考えたが、仕事を休みにさせてもらう話をした。
仕事より、家庭が一番だ。
そう考えたら、仕事はお休みさせてもらう道を選んだ。
かーちゃんは今日はヨーグルトを1個食べたそうで、
その話しを介護士さんから聞いて、ニッコリした。
酸素飽和濃度も安定しているそうだ。
持ち直す、という道があるかもしれない。
だけど寝ててご飯を食べられない。
体力は落ちたままだ。
苦痛なく、静かに息を引き取って欲しい。
眠るように逝ってほしい。