2015年05月22日

生活保護の友達に困った

これを読むと、気分が悪くなる人がいるかもしれない。
でも、いつだったか、忘れないために書く。

生活保護の友達がいる。
S埼さんだ。
今40代後半だろう。

S埼さんは、解離性障害で入院してきた。
生活に困って、胸を痛くして、気が付いたら自分が誰で、
どこに住んでいるのかわからなくなった、と言っていた。
家がどこだかわからないと、金町交番のお巡りさんに言ったら、
救急車を呼んでくれて、病院に入院することになった。
しかし、最近ではもう病院には行っていない。
何年か前に担当医から、
もう治っているので来なくていいですよ、と言われたそうだ。
彼女は何年も前に子宮筋腫を患って、貯金がなくなり、
それで生活保護になっていた。
最近ではアトピーがあるので、皮膚科に通っているだけだ。
アトピー以外は健康体なのだ。

入院してるときに友達になった。
退院してすぐの最初は、携帯に電話をかけてくるのに、
今かけていいかどうかメールで聞いてきていて、
心づかいのできる人だと思っていた。

ところが最近は、いきなり電話をかけてきて、
こっちに用事があろうが何していようが、
いきなり何度も何度も何度も連続でかけてくる。
病的なのだ。
いつも携帯見ているわけじゃないので、
出られない時の方が多いと説明して、
最近は毎日外出することが多いので忙しいと説明して、
何度もかけてくるのを断ったばかりだ。

そしたら、何日かして、携帯じゃなく、家の電話が鳴った。
18日月曜の朝9時だった。
S埼さんからだ。
悪いけど寝ていた。
わたしは低血圧と、薬の副作用で朝起きられない、弱い。
寝ぼけて出て、誰かと思って何事かと思ったら、
「何とかの(何のことだか聞き取れなかった)修理代を払ったらお金が無くなったので、500円でも1000円でもいいから貸して欲しい。」
という内容だった。

S埼さんは携帯電話しか持ってない。
うちの家電話にかけてくるのは、電話代がかかるだろう。
しかも高かろう。
それなのに家の電話にかけてきた。

お金を貸してくれの電話は、これが3回目だ。
1回目の時はお金を貸した。
1万円。
この時の理由は、
携帯の電話代が払えないから貸してくれ、だった。
何日か何も食べてなくて、
当時70歳くらいだった彼女と同居してるお母さんも、
何も食べていないと言う。
70歳のおばあさんが娘と一緒に何も食べていないと言う。
仕方ないから貸してあげた。

S埼さんは生活保護を受けているのに、
コンビニで買い物をする。
おかずを作らないで、米も炊かないで、
母娘でコンビニやスーパーでお総菜や煮魚、唐揚げを買う。
何で米を炊かないのか聞いたら、
炊飯器を置く場所がないと言った。
米はサトウのごはん3パック入りとかを食べているそうだ。
日銭を持ってコンビニに行って、
新製品の缶チューハイやカクテルを飲む。
外出の時にコンビニに行ってジュースを買う。
ランチは安いからとピザのデリバリーを頼む。
アイスを買う。
娘がそんなだから、お母さんも日銭を握って、
家から一番近いのがコンビニなので、惣菜を買ってくる。

S埼さんは、働こうとしない。
アトピー以外健康なのに。
何年も前に生活保護担当員に、
「あなたは大きい病気をして入院することが何度もあるから、生活保護を受けていた方が良いのよ。」
と、言われたそうだ。
その言葉にしがみついて、
日がな1日テレビを観て生活している。
なので芸能人の話にはやたら詳しい。

だが、コンビニで買い物して贅沢をしている人に、
テレビを観て毎日過ごしてる人に、
どうしてお金を貸してあげないといけないのか。
しかも、金町まで来いと言う。
中間の小岩まで出て来てよと言ったら、バス代がないと言う。

仕方ないので金町まで行った。
仕方ないので、おち合った喫茶店でプリンを食べさせてあげた。
お母さんにも来て欲しくて、
それはどうしてそんな暮らしをしているのかを聞きたくて、
どういうつもりで毎日暮らしてるのか聞きたくて、
お母さんもつれてきなよと言ったら、遠慮して来なかった。
私はお母さんから、話を聞きたかったのだ。
もちろん、お母さんにも、何か食べさせるつもりでいた。

2回目は何だったかな。
夜の11時過ぎに携帯が鳴って、
理由は忘れたけど1万円貸して欲しいと言われた。
私は今もだけど、過去未払いの年金を今払えるので、
それを払っている。
年金払ってるから自由になるお金がない、と言って断った。
食べてないだ、何だとメールが来たので、
ラーメンやらモヤシやら米やら飴やら、
食べ物を段ボールに詰めて送ってあげた。
次の生活保護費が入ってくる10日余りで、
餓死するのを見過ごすわけにはいかない。
お金を貸してあげられなくて、
罪悪感で胸がムカムカするのをおさめるためだ。

そして3回目だ。
お金を貸してあげる気は毛頭なかったので、
そして携帯に出る気もなかったので、無視した。
私はまだ年金を払っている。
自由になるお金はあまりない。
そう言って断った。

そしたらまた、食べてないからめまいがするとか、
いらない食べ物はないかとメールが着た。
何も食べてない?
米もないのか?
お米炊いたら、マヨネーズや醤油や塩でご飯が食べられる。
飢えはしのげる。

これはたかりだ。
仕方ないので今回もラーメンやら米やら飴やら送ってあげた。
ジャガイモ人参玉ねぎとカレールゥを入れてあげた。

2日経って、A井さんという、
やっぱり病院で友達になったお姉さんから電話がかかってきた。
「S埼さんから電話がかかってきて、1000円落としたから1000円貸してくれって言うのよ。」
「えっ!? うちには何とかの修理代出してお金が無くなったから、500円でも1000円でもいいから貸してくれって電話がかかってきたよ。」
「ええっ!? 1000円落としたって言ってたよ……。」
お金がなくて、食べてなくてフラフラして、
気〇ガイみたいになって、
どっちかに嘘を言ってるのが判明した。

いや、金を借りたい一心で、
どっちにも嘘を言ってるのかもしれない。
A井さんと2人して、嘘をつかれていることに驚いた。
あの人にはああ言って、この人にはこう言ってるのだ。

A井さんは言った。
「困った人ねぇ。間違った生き方をしてるんだよ。」

私は嘘も方便と思ってるから、そんなに怒りはなかったけど、
女2人で生活していて、
どうして50円100円毎日貯められないのかが、
未だにわからない。

生活保護で、もらえるお金が決まっているのに、
それでヤリクリするのが当たり前。
毎日切り詰めて、
毎日50円でも100円でもタンス貯金するのが当たり前。
生活保護の人は、銀行口座の中身を生活保護担当員に見られて、
金の出し入れをチェックされるので、貯金ができない。
タンス貯金をするしかない。

うちだって微々たる年金で暮らしていて、
そんなに懐は温かくない。
それでも切り詰めて貯金しようとしている。

A井さんは言った。
「モヤシのフルコースが食べられるわね。」
「味噌汁にモヤシ炒めにおひたしだね。」
そうすれば1日100円で過ごせる。
女2人で暮らして、1日モヤシ生活をすればいいのだ。
100円で3袋は買えるはずだ。
そうすれば2人で600gの野菜が取れる。
1人300gだ。
1日の成人野菜摂取量がほぼ取れる。
毎日食べれば、相当貯金できる。

更にA井さんは言った。
「あたしもモヤシ買うのよ。お米は土鍋で炊いてるの。1日1合2回で食べるのよ。」
「それは一番美味しいお米の食べ方をしてますねぇー。」
A井姉さんは生活保護を受けている。
生活保護を受けて、一生懸命切り詰めている人のところに、
生活保護で米も炊かずに贅沢している人が、
あの手この手で金を借りようとしている。

何か間違ってないか?
A井姉さんが言うように、本当に生き方を間違っていないか?

この顛末をリアルタイムで聞いているうちのかーちゃんは、
「仏の顔も3度まで。」と言った。

私はこの話をデイケアでして、スタッフのS井さんから、
人が良すぎると怒られた。
怒られた話をしたらかーちゃんが、
「人が良いと言うのは良く言ってるだけで、馬鹿って言われてるのと同じだよ。どっちが良いかと思ったら、馬鹿でも良いと思うよ。でももう次は何もやってあげるんじゃないよ。」

私が食料を入れた荷物が届いたであろうその日、
家の電話に電話がかかってきた。
S埼さんだ。
「何で家の電話にかけてくるの?」
「お礼が言いたくて。でも携帯は繋がらないし……。」
「そんなの気にしなくていいよ。」
と言って切った。
メールで感謝の言葉をもうもらっている。

それに繋がらないのではない。
あなたからの電話に出たくないのだ。
空気でわかってくれないだろうか。
迷惑なのだ。
自分のことしかわからないだろう。
わかるわけがない。
そんなことわかってたら、
母娘で協力して50円貯金ができてるだろう。

菓子折りが欲しいわけではないが、
S埼さんのお母さんが、お世話になったと言って、
食べることができて感謝してくれて、
本来なら菓子折り送ってくるような話だ。
でも、そんなこともできないだろう。

うちのかーちゃんだったら、
お世話になって助けてもらってありがとうと言って、
絶対菓子折り送ってる。
かーちゃんがやらなくてもあたしがやる。

こんな話、オチがない。
友情と希望の欠片もない。
生活保護は苦しいのかもしれないが、実情はこんなもんだ。
こんな人ばっかりかと思う。

いやまー、そうじゃない生活保護の人も知ってて、
ちゃんとやってる友達もいるけどね。
その人たちは特別なんだろうけどね。

S埼さんに、家の電話にかけないように、メールでお願いした。
うちは今、ほぼ毎日デイサービスや、保険所やら、
ケアマネから電話がかかってくる。
うちの電話は、
S埼さんの自分勝手な電話したい気持ちのはけ口ではないのだ。

デイケアスタッフのS井さんに、
「お金を何度も貸してくれなんて、そんなのもう友達じゃないよ。」
と怒られた。
若くて真面目なおねーちゃんに、怒られてばっかりだ(笑)。

今思ってるのは、
仏の顔も3度までです。
次は携帯からS埼さんのアドレス全部消して絶交します。
早くもう1回お金貸してくれと言ってこないかな。
そしたら、もう友達じゃなくなるからな。

それを待っている自分がいる。



posted by 加祥(かしょう) at 19:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Y崎です。すみません、この前電話したのはやすぞうさんが僕にかけてきたのかと勘違いして電話を勝手に切ってしまったと思ったからです。
わけもなくやすぞうさんにはかけませんよ。
生活保護ならだいぶお金もらってるはずだと思うのですが...。
悪友にはサヨナラですね。


Posted by Y崎 at 2015年05月22日 23:03
気にしてないから大丈夫だよー。
Posted by やすぞう at 2015年05月23日 19:34
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