最後のお肉1枚、かーちゃんに食べるか? と聞いたところ、
「食べる。」と申すので、お皿によそってあげた。
そのお肉を食べていたら、様子が一変した。
苦しそう。
おかしい。
これはひょっとして、お肉が詰まったのでは?
すぐさま救急車を呼んだ。
電話をかける際、110は百十番だし、116でもないし、
119を思い出せない。
ようやく思い出して119番した。
気が動転していた。
住所と名前を言って、かーちゃんの背中を叩いたりしていた。
すると、電話がかかってきた。
救急車からだ。
「まもなく着きます。患者の背中を引き上げて、口の物を出してみたりしてください。」
言われたとおりにしてみた。
少し口から吐いた。
ピンポンが鳴った。
救急隊員7名来た。
かーちゃんの蘇生を7人がかりでやってくれた。
「救急じゃなくて、救命だ。」と隊員の1人が言った。
詰まってたお肉を取ってくれた。
「救命センターがある病院に行きます。普段飲んでる薬と保健書とお薬手帳を持って来てください。」
かーちゃんは救急車の中でも吐いた。
「わかりますか?!」と、かーちゃんに声をかける隊員さん。
「あぅあぅ。」と返事するかーちゃん。
病院に着いた。
「ここはどこの病院ですか?」
都立墨東病院の救急救命ERだった。
隊員さんに返事をしていたので、
そんなに症状が重くないのだろう、と思った。
そしたらば処置をしてくださって、先生の説明があるまで待った。
2時間近く待った。
あまり重くないみたいなので、気軽に、というか、
親戚筋にメール打ったりして時間を潰していた。
「肺に胃酸が入っています。胃酸は強いので肺を溶かす恐れがあります。それと、無呼吸状態があったので、脳に酸素が回らないので、意識障害が出ます。今睡眠薬で眠らせて、酸素吸入しています。この2、3日が山です。いつでも連絡が取れるようにしてください。覚悟しておいてください。」
医者が出してきた書類に署名して、ER室に通された。
かーちゃんは酸素吸入器をはめられて、
その脇には心電図のモニターがあった。
看護師さんが入院の手続きの書類を持ってきた。
それと、入院に必要な物が書いてあるリストも持ってきた。
11時半ごろタクシーで家に帰ってきた。
うさのすけがかーちゃんの部屋の入り口にいた。
帰ってきたわたしの足元に寄ってきた。
何かあったのがわかるのだろう。
禁煙していたが、病院にいるうちからタバコが欲しくなった。
墨東の警備員さんにコンビニの場所を聞いて、タバコを買った。
家に帰ってきて、吸った。
私はタバコを止めるストレスに弱い。
落ち着いてきて、うさのすけの餌やおやつをやった。
そんなこんなしてたら、こう思った。
かーちゃんは死んでしまうのか?
今朝起きて、ケアマネに連絡。
「昨日の夜、喉に食べ物を詰まらせちゃって、墨東のERに入院しました。」
「何食べたんですか?」
「昨日の夜、お肉焼いて食べたんですよ。」
「焼き肉お好きですものね。」
ケアマネは、デイサービスへ行けなくなる連絡をまたしてくれる。
頼りになるケアマネだ。
助かる。
ケアマネに続いて、サポセンの担当保健師にも連絡を入れる。
とりあえず、この窮地をわかってもらう。
ERの面会時間は限られていて、
朝7〜8時と、昼12時〜13時と、夕方18時〜19時の3回しかない。
パジャマとか、おむつとかは病状に合わせないといけないから、
お高いけどレンタルにすることにした。
昼の部に合わせて、他の必要な物を持っていこう。
焼き肉が最後の晩餐になるのか?
かーちゃん、頼むよ。
頑張ってくれい。
U井さん、これ読んでる?
O塚さんちに引っ越しの顔見世するの、延期。
もうちょっと先が見えるまで、延期。
個人的理由ですまぬ。


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