かーちゃんの部屋からだ。
「やっちゃん、やっちゃん、お願いーーーー。」
何のお願いだ。
お願いーーー、の時はロクなことがない。
仕方なく部屋に行く。
「何?」
「背中かいてぇ〜〜〜。」
えーーーーーーっ。
直に触るの嫌だったから、服の上からガリガリかいてあげる。
(かーちゃんは水虫持ちなので、なるべく直で触りたくない。)
「こんなつまらないことで、いちいち呼ばないように。」
自室に戻る。すると、
「お願いぃ〜〜〜〜〜。」再び呼ばれる。
仕方ないのでまたかいてあげる。
今日買い物に行ってきた。
今日の最初の目的は100均に行くこと。
帰ってきて、かーちゃんに、
「あんた、物凄く良い物買ってきたよ。」
手渡した。

じゃかじゃん♪ 孫の手。
「これで自分でかくように。」
ゴルフボール付いてるのもあったが、竹のノーマルにした。
しばらくしたら、これじゃあ使えない、と、
かーちゃん部屋から文句が聞こえてきた。
行ってみると、上半身すっぽんぽんになっていて、
自分で孫の手が使えない事をアピールしている。
持ち方が見当違いだ。
すっぽんぽんになってかく気満々だった模様だが、
持ち方が悪いので自分で思うようにかけない。
服を着させて、
「こうやってやるんだよ。」と指導。

何とか自分でやってみて。
84歳に孫の手の使い方を自力で習得してもらう予定。

