毎月2万じゃうさのすけのりんご代も出ない。
要介護5の介護やってるから、働きたくても働けない。
考えたあげく、手をつけたくないが、
かーちゃんの保険をあてることにした。
月4万あてることができる。
うさのすけのりんご代が出る。
何とかなりそう。
その話を持って、夕方病院へ。
デイルームに1番乗りしてかーちゃんと話し込んだ。
「隣(老健)行っても金の心配しなくて済む。」
「何とかなるから、あんたがやらないといけないのはリハビリ。ここの病院にいるうちからでも、隣に行ってからでも、自分でベッドに座れるようにならないといけないよ。そんで早くうちに帰れるようにしないといけないよ。」
「わかった。」とかーちゃんは言った。
月曜退院のお姉さんと会った。
こんにちは、と挨拶すると、
「ね。アクリルたわしあげる。」
「ええっ? いいんですか? 遠慮しないですよー。」と返したら、
すぐ持ってくるから、とお部屋に帰っていった。
かわいいアクリルたわし、4枚いただく。
「病院にいるとね、時間がたくさんあるから、息子に言って、家から毛糸持って来てもらったの。」
病院で編んだそうだ。
そうなのだ。
入院時間は有り余る時間なのだ。
痛いのを我慢しながら、
テレビと食事だけでは時間がたくさんあり過ぎる。
毎日1日が長い。
「洗剤使わなくていいし、汚れたら洗濯機で洗うと汚れが落ちるから何度も使える。」
洗濯機で洗うといいのか。
そんな話は初めて聞いた。
「ありがとうございます。いっぱい使います。」
今日の夜の部食事介助。
粒のあるお粥。
何か野菜サラダっぽいミキサー。
カレーミキサー。
どうしてカレーなのについてきたんだろう海苔の佃煮小さじ1くらい。
バナナミキサー。
かーちゃんに食べさせながら、
「あんた、リハビリして自分でご飯が食べられるようにならないとね。1人じゃ食べてないの聞いてるんだよ。」と言ったら、
かーちゃんは、とろみほうじ茶を軽くブフッと吹き出して、
バツの悪そうな笑い顔になった。
図星だ。
「悪いことは隠せないよー。」と更に追い打ちをかけたら、
かーちゃんと、周りのお婆ちゃんたちが笑った。
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