かーちゃんに差し入れた。
今日は日曜日、1階ホールが混んでいた。
うち入れて5組ほどがおしゃべりしたり、
差し入れ食べさせたりしていた。
どこのご家庭もそうだと思うが、
やっぱり上のフロアでは、
差し入れ持って来て広げられないのだろう。
人の目があるからな。
刺激のない老健の中で生活していると、
変わったことがあれば好奇な目で見られる。
特に家族が面会に来ない爺婆が好奇な目で見てくる。
差し入れの人は皆1階フロアに連れて来て食べさせている。
また最後の2個食べ残そうとする。
口付けたフォークで触った桃を食べ残そうとするので、
「あんたそれ触ったからそれは食べて。こっちはあたしが食べる。」
何でそう毎回、
自分で口付けて触った物を食べ残そうとするのかな。
育ちが悪いのがよくわかる。
そう言ったら、かーちゃんは自分で笑っていた。
今日も食べたら「もういい。」と言うので、
上行ったらあたし帰るよ、と返したら、
「それでいい。」と言った。
かーちゃんを自分の机のところに座らせて、
箱ティッシュを持って来てたので枕元に持っていく。
エレベーター前からかーちゃんに声をかけて、
「じゃあ帰るよ。」と聞こえるように言ったら、
「気をつけて。」と聞こえるように返事が返ってきた。
明日はかーちゃん用に新しく買った、
秋物のちりめん部屋着、他秋物部屋着を持っていく。
風呂敷では入りきらない。
全部で7着持っていく。
キャリーで持っていくことにした。
もうつめた。
かーちゃんは新しい部屋着を、
何だかとっても楽しみにしている。
「あんたに似合うよ。」と言っておいた。

