2018年02月08日

二本松眼科5 眼鏡作りに行ったのだが

朝食べてかーちゃんに、
「あんた新聞読めないっていうの、眼鏡新しく作りに行こう。今日晴れてるから行こう。午前中に行くか、午後に行くか。どうする?」
雨が降っては車椅子は移動できないので、
さっさと用事済ませたいので詰め寄った。
「後からの方がいい。」
じゃあ午後に二本松決定。

受付で「眼鏡作りに来たんですけど。」
すぐ検査室前に通された。
しかし今日は混んでた。
待って40分くらいして、かーちゃんが、
「やっぱり早い方が良かったかな。」と待つのに弱音を吐いた。
「もう午後に来ている。今更言っても遅い。」
小1時間待った。
やっと名前を呼ばれる。

若いお姉ちゃん技師さんが検査してくれることになった。
「前に作った時より視力が落ちています。」
0.5と言われた。
0.5じゃ大きい字しか読めないだろう。
どうりで見えない見えないと訴えてたわけだ。
「見えないのは加齢によるものです。それと糖尿病の白内障が進んだ場合もあります。先生に診断してもらいましょう。」
眼圧の検査と視力検査を終えて、
先生に診てもらうことになった。

先生に診てもらう。
「こっちの目動かさないで。はい。反対の目。大丈夫。眼鏡作っても良いですよ。」
許可が出たので、本格的に度数を合わせる検査に回る。

さっきのお姉ちゃん技師さんがまた対応してくれた。
「これかけてみてどうですか? こっちはどうですか?」
「読みたい物持ってきたので見せても良いですか?」
持ってきた競馬新聞を広げる。
「この細かい字はいくら度合いをあげても見えないです! 前に作った眼鏡の度数と同じなので、前の眼鏡をかけてもらって、虫眼鏡を使ってもらわないと対応できません! 眼鏡の度数に限界があります!」
つまり、新しく作っても前の度数と同じなので、
お金の無駄になるらしい。
「じゃあ今回は作らないことにします。」
「長い時間お疲れ様でした。」とお姉ちゃん技師さんが言ったので、
「いえいえ。年寄りの相手を親切にしてくださってありがとうございました。」
ゆっくりとした受け答えしかできないかーちゃんに、
イラつくことなく付き合ってもらって(私はイラつきそうになった)、
とても親切な対応をしてくれた。
ありがたかった。

「あんたねぇ、目が見えなくなってるのは年取ったせいなんだってさ。新しく眼鏡作っても、前の眼鏡と同じなんだってさ。前の眼鏡とハズキルーペで新聞読むしかないってさ。わかった?」
かーちゃんは、わかった、と言った。

帰りのバスで考えた。
もうこの手しかない。
競馬新聞の拡大。
うちにキャノンのプリンターがある。
コピー機能がある。
家に入ってコーヒーで一息ついてから、
試しに競馬新聞拡大コピーして見せた。
「これでどう? 見える?」
かーちゃんは眼鏡とハズキルーペをかけた。
「あぁ、これが見たかったんだよ。」と言う。
牝の親馬のところが見たかったらしい。
ディープインパクトの字ところに、
ボールペン持ってグルッと丸を付けた。
何とか見えるみたい。
希望が見えた。

私は無償でかーちゃんが競馬やりたいのを助けてあげている。
「あんた、あたしはタダでこんなことやってあげてるんだよ。これでヘボ馬券ばっかり買われたらたまらないよ。割りが合わないよ。」
割りが合わない、のところでかーちゃんは笑った。

かーちゃんの競馬新聞読めない騒動完結。
次の土曜から競馬新聞を拡大コピーしたものを渡す。
頼みますよかーちゃん。
プリンター代インク代稼いでくださいよ。

二本松の次の検診は1年後でいいそうだ。
忘れそうだけど、かーちゃんは糖尿の白内障だ。
検査は忘れずに行こう。



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posted by 加祥(かしょう) at 20:28| Comment(0) | 二本松眼科病院 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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