今日も面会させてくれることになって、行ってきた。
昨日より息が荒い。
だが苦しそうではない。
もうかーちゃんに「90年もよく頑張ったから、いつ逝ってもいいよ。」と声掛けしてきた。
「楽しかったね。面白かったね。あたしといて楽しかったかい?」
聞いても返事はない。
薄目は開けているが、視線は宙にある。
「うさぎとうさのすけが迎えに来るから、もういつ逝ってもいいよ。あんたたちでお花畑に行きなさい。」
今日は血圧も安定していて、
ヨーグルトをほんのちょっと食べたそうだ。
熱が37度前後で上がったり下がったりしているそうだ。
だけど食べられなくなって、衰弱して逝くんだろうな。
もういつ逝ってもいい、と言ったのは、
公証役場で書いてもらった、
遺言書のありかを確認したからだ。
これがあれば、口座凍結にはならない。
これは一番重要だ。
葬式代、お坊さん代、墓場の文字掘りに四十九んち。
お金が出ていくことがいっぱいある。
明日も面会に来ていいそうだ。
かーちゃんを見ながら残される我が身を思ったが、
まー何とかなる。
何とかする。
毎日面会に行ってるので、
突然の訃報になるわけじゃないので、
涙のお別れにはならないだろう。
お別れの心の準備を老健がさせてくれている。
2022年04月10日
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